なぜお米を研ぐのか?お米の美味しい研ぎ方とは?
そもそも、なぜお米を研ぐ必要があるのでしょうか?
お米をよく見ると、たてに筋(すじ)が入っているのがお分かりいただけるでしょうか?
洗っていないお米は、この筋(条溝といいます)の中に、精米したときに残ったヌカが入り込んでいます。
このまま炊くと、ヌカ臭いご飯になってしまって、ご飯のかぐわしい香りが味わえなくなってしまうのです。
さらに、このヌカは、ご飯が腐るのを早める効果まであるので、夏場は「危険」でさえあります。
お米は、臭いや色などをすぐに吸収してしまいます。
ですから、お米を研ぐときにもすばやく水を流したり捨てたりすること。
のんびり洗っていたり、いつまでも水の中にお米をつけておくと
一度溶け出したヌカが、再びお米に吸収されてしまい、結局ヌカっぽくなってしまいます。
お米とぎは「すばやく!」が基本です。
もう一つのお米の性質として、
お米は水に浸すと壊れやすくなる性質があります。
ですので、お米を研ぐ ときにはやさしく研ぐ のも大切です。
力を入れて研ぎすぎると、水につかってもろくなったお米は割れてしまい、
これを炊くとベタベタしたご飯になってしまいます。
※今よりも精米技術が発達していなかったときは、ヌカが非常に多く残っていたために
力を入れて研ぐ ことが勧められていました。
しかし現在は、精米技術も発達し、あまり力んで米を研ぐ必要はなくなっています。
特に最近であれば、まったく洗わなくても良い「無洗米」も登場してきています。
お米とぎには、「これはやってはいけない」というタブーがあります。
その中の2つを紹介しましょう。
お湯で お米を研ぐ と、お米の表面が溶けやすくなります。
そのため舌触りの悪いご飯になってしまいます。
ザルの網目にお米が押し付けられて、お米が割れてしまいます。
おいしいお米の研ぎ方をマスターしたら、次は お米を水に漬ける段階です。
→おいしいお米を炊く には 浸すことへ。